飲食店や販売店等を営業するためには,各種の許認可や届出が必要な場合もあります。
     また,その許認可には法定の要件を満たす必要があり,多様な添付書類の作成が煩雑な場合があります。
     そして,許認可取得後も一定期間ごとに更新手続が必要な場合が多いのでご注意ください。



    〇飲食店営業

     飲食店とは,主として注文により直ちにその場所で料理,その他の食料品または飲料を飲食させる事業所をいいます。また,百貨店や遊園地などの一区画を占めて飲食店が営まれている場合,それが独立の事業所であれば本分類に含まれます。
    飲食店を営業するには,食品営業許可という保健所の許可が必要となります。
    店舗の所在地を管轄する保健所に営業許可申請書と必要な書類を提出します。
    ※日本標準産業分類の事業区分では,次のようになっています。

    中分類
    小分類
    細分類
    飲 食 店
    食堂,レストラン(専門

    理店を除く)
    食堂,レストラン(専

    料理店を除く)
    食堂;大衆食堂;お好み食堂;定食屋;めし屋;ファミリーレストラン(各種の料理を提供するもの)
    専門料理店 日本料理店 てんぷら料理店;うなぎ料理店;川魚料理店;精進料理店;鳥料理店;釜めし屋;お茶漬屋;にぎりめし屋;沖縄料理店;とんかつ料理店;郷土料理店;かに料理店;牛丼店;ちゃんこ鍋店;しゃぶしゃぶ店;すき焼き店;懐石料理店;割ぽう料理店
    料亭 料亭;待合
    中華料理店 中華料理店;上海料理店;北京料理店;広東料理店;四川料理店;台湾料理店;ぎょうざ(餃子)店;ちゃんぽん店
    ラーメン店 ラーメン店;中華そば店 等
    焼き肉店 焼肉店
    その他の専門料理店 西洋料理店;フランス料理店;イタリア料理店;スパゲティ店;朝鮮料理店;印度料理店;カレー料理店;エスニック料理店;無国籍料理店
    そば・うどん店 そば・うどん店 そば屋;うどん店;きしめん店;ほうとう店
    すし店(持ち帰り・出前
    専門店を除く)
    すし店 すし屋
    酒場,ビヤホール 酒場,ビヤホール 大衆酒場;居酒屋;焼鳥屋;おでん屋;もつ焼屋;ダイニングバー;ビヤホール
    バー,キャバレー,ナイ

    クラブ
    バー,キャバレー,ナ
    イトクラブ
    バー;スナックバー;キャバレー;ナイトクラブ
    喫茶店 喫茶店 喫茶店;フルーツパーラー;音楽喫茶;珈琲店;カフェ
    その他の飲食店 ハンバーガー店 ハンバーガー店
    お好み焼・焼きそば・
    たこ焼店
    お好み焼店;焼きそば店;たこ焼店;もんじゃ焼店
    他に分類されない飲
    食店
    大福屋;今川焼屋;ところ天屋;氷水屋;甘酒屋;汁粉屋;甘味処;アイスクリーム店;サンドイッチ専門店;フライドチキン店;ドーナツ店;ドライブイン(飲食店であって主たる飲食料品が不明なもの)
    持ち帰り・配達飲
    食サービス業
    持ち帰り飲食サービス
    持ち帰り飲食サービ
    ス業
    持ち帰りすし店;持ち帰り弁当屋;クレープ屋;移動販売(調理を行うもの)
    配達飲食サービス業 配達飲食サービス業 宅配ピザ屋;仕出し料理・弁当屋;デリバリー専門店;ケータリングサービス店;給食センター;病院給食業;施設給食業;配食サービス業
    宿 泊 業
    旅館,ホテル 旅館,ホテル シティホテル;観光ホテル;ビジネスホテル;駅前旅館;割ぽう旅館;民宿(旅館,ホテルに該当するもの)
    簡易宿所 簡易宿所 簡易宿泊所;ベッドハウス;山小屋;カプセルホテル;民宿(簡易宿所に該当するもの)
    下宿業 下宿業 下宿屋;下宿業
    その他の宿泊業 会社・団体の宿泊所 会員宿泊所;共済組合宿泊所;共済組合会館(宿泊設備を有するもの);保養所;ユースホステル;会社の宿泊所
    リゾートクラブ(会員
    制リゾートホテルな
    ど)
    リゾートクラブ
    他に分類されない宿
    泊業
    合宿所;会社の寄宿舎;会社の独身寮;学生寮;キャンプ場



    〇深夜酒類提供飲食店営業

    深夜酒類提供飲食店とは、深夜(午前0時から日の出時まで)において、客に酒類を提供して営業する飲食店のことです。
     深夜に酒類を提供する飲食店であっても,レストランやラーメン店等のように,通常主食と認められる食事を提供して補助的にお酒を提供しているような店は該当しません。
     風俗営業との違いは,許可が不要で届出制となっている,午前0時以降の深夜に営業できる(風俗営業は午前0時以降は営業できない,接客はできるが「接待」はできない。の3点です。
     また,深夜酒類提供飲食店の営業には場所の規制があります。どこの場所でも営業できるとは限りません。
     第1種住居地域など,営業しようとする場所が都市計画により「住居地域」などに指定されている場所では,公安委員会に届け出ても受け付けてもらえず営業もできないことになります。
     従って,深夜酒類飲食店営業を営業しようとする場合は,店舗の賃貸借契約等をする際その所在地が深夜酒類飲食店営業ができるかどうかをよく確認してから契約することが重要です。
     なお、この確認は市区町村の役場等で行うことができます。



    〇風俗営業

     風俗営業とは,風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律第二条で定義されている,客に飲食や接待などをし,又は一定の設備で遊興させる営業のことをいいます。
    ※1〜8号までの業種区分があり,次のようになっています。


    業 種
    内         容














    1 号
    キャバレーその他設備を設けて客にダンスをさせ,かつ,客の接待をして客に飲食をさせる営業
    2 号
    待合,料理店,カフェその他設備を設けて客を接待し,客に遊興又は飲食をさせる営業(前号に該当する営業除く)
    3 号
    ナイトクラブその他設備を設けて客にダンスをさせ,かつ客に飲食をさせる営業(第1号に該当する営業を除く。)
    4 号
    ダンスホールその他設備を設けて客にダンスをさせる営業
    5 号
    喫茶店,バーその他設備を設けて客に飲食をさせる営業で客席における照度を10ルクス以下として営むもの
    6 号
    喫茶店,バーその他設備を設けて客に飲食をさせる営業で他から見通すことが困難であり,かつその広さが五平方メートル以下である客席を設けて営むもの(カップル喫茶等)










    7 号
    麻雀屋,パチンコ屋その他設備を設けて客に射幸心をそそるおそれのある遊技をさせる営業
    8 号
    スロットマシン,テレビゲーム機その他の遊技設備で本来の用途以外の用途として射幸心をそそるおそれのある遊技に用いることができるものを備える店舗,その他これに類する区画された施設において当該遊技設備により客に遊技をさせる営業



    〇古物営業の許可

     最近は、リサイクル活動が注目を浴び,フリーマーケットやインターネットオークションなどを通じた家電やPC等中古品・再生品の売買が活発になっています。
     商品等の売買のうち,特に古物(中古品等)を営業として行う売買については「古物営業法」により規制され,警察の許可が必要です。
     古物営業法の目的として,盗難品等の売買の防止や速やかな発見等を図るために,古物営業の業務に対して必要な規制をすることにより,窃盗やその他の犯罪防止と被害品の迅速な回復を図ることを目的としています。
    ※許可の制限については、風俗営業と異なり人的制限のみであり場所や営業場所の構造設備の制限等は特にありません。

    古物営業とは ,
    古物を自ら又は他人の委託を受け売買又は交換をする営業
    古物商間での古物の売買又は古物の交換のための市場を経営する営業
    古物の売買をしようとする者の斡旋を競の方法により行う営業
    ただし,フリーマーケット等で自宅で不要となった物品を一時的に売却する,だけであれば古物商の許可は必要ありません。常態として行っている場合は許可が必要です。
     また,古物というのは,一度使用された物品,使用されていない物品で使用のために取引されたもの,これらの物品にいくらかの手入れをしたもので古物営業法では次の13品目に区分されています。

    ○美術品類   ○衣類   ○時計・宝飾品類   ○自動車
    ○自動二輪車及び原動機付自転車  ○自転車類   ○写真機類
    ○事務機器類  ○機械工具類   ○道具類   ○皮革・ゴム製品類
    ○書籍     ○金券類



    〇その他の許認可・届出

     上記以外にも,許認可・届出には,貸金業登録,旅行業登録,建物取引業免許,物品納入見積り入札参加申請,火気使用・危険物関係申請・届出,食品販売店許可(乳類・食肉・魚介類・氷雪等の販売),食品製造業許可(魚介・乳製品・パン・菓子・麺類・惣菜等の製造),理容所・美容所開設届,薬局許可,薬事法関係許可,クリーニング業許可,労働者派遣業許可(一般・特定),有料職業紹介事業許可,酒類販売業免許申請,危険物製造・設置・貯蔵許可申請・届,消防施設関係届出等,諸々の許可申請・届出があります。

     それぞれ必要な書類も違いますので、ご相談ください。



    行政書士かわひと事務所

    ▲ページトップに戻る